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死因:扇風機

 「なに馬鹿なこと言ってるのよ」

夏の夜。クーラーは壊れて 頼れるのは扇風機と団扇だけになった彼女に 電話をしました。

ラフレンツェや 忘れてはいけないよと 何処かの魔女のように僕が彼女に電話で諭したのは 扇風機をつけっぱなしで寝ると死にますよという 至って簡潔な内容。

そしたら 返ってきた言葉が最初のアレでありまして。
多少苛立った様子の彼女 多分現在時刻が夜中の一時と言うのが最たる理由だと思われますが とにかく厳しい口調で 僕に云います。

「扇風機つけっぱなしで寝たからって 死ぬわけないじゃない」

いや それが死ぬんですよ。

「死にません。あなた いつまで迷信を信じてるの?そもそも扇風機がよくないって言うのは 風のせいで水分が蒸発して水分不足になるからで タイマーをちゃんと設定すれば問題はないの」

いや そうじゃなくて。

「そうじゃないなら何なのよ。まぁいいわ 私はもう寝るから。じゃ」

あ ちょっと待っ

ガチャン ツーツー


結局 話を聞かないまま 彼女 電話を切ってしまいまして。
ああ 彼女の言うように迷信ならばいいのですが。
でも それなら僕 電話なんてしなかった。確かに扇風機をつけっぱなしで寝ると 死ぬんですから。

彼女との最後の会話がアレなんてなぁ と若干落ち込みながら 結局 僕も眠りに落ちまして。


次の日 恐る恐る彼女のマンションに訪ねてみれば ですよ。

そこにあったのは ベッドのそばで周りっぱなしの扇風機。それと 恐らく昨夜まで彼女であっただろう 大量の肉片。

ほら だから言ったのに。


扇風機をつけっぱなしで寝ると死ぬのは 身体が冷えるせいじゃない。

気づかないまま巻き込まれて ミンチにされて死ぬから つけっぱなしにして寝てはいけないんです。


本当に夏は恐ろしいなぁと辟易しながら 僕 扇風機のスイッチをカチリと切りました。
佐々木 | 短編 | 00:00 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |

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